Quantcast
Channel: ◆◆食べたモノやつくったモノ◆◆
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1019

……ありがとう監督さん

$
0
0

ええとですね、丁度大阪におりましてこんな映画がやっていましたので、やっぱ当然見てきましたよっと。



もう随分前になるのですが、『すきやばし次郎さんの映画を外国の監督さんが撮っている』なんて話を聞きまして、なんとも愕然とした記憶がありました。へーSUSIの映画なんだぁーこれ以上築地荒らすなよまぁそのうちCSとかでやるんじゃね?なんてのんきに思っておりましたら、なに、日本でも公開するの?!、みたいな、そういえば最近数寄屋橋さんも六本木さんもえらいガイコクジンのお客さんが多くて完全アウェー状態なのはコレのせいコレのせいなのかっっ、みたいな、この前なんか、オオノら意外は全員ガイコクジンのお客さんで満席だったわよ、みたいな、予約取りにくいわっ、みたいなっっっ、いやもうちょっとミシュランだけで大変なのにこれ以上席が取れないのは嫌だわっ、みたいなっっっっ。

というわけで、鮨の敵で見てきましたよ。むっきー。



ガイコク人から見たミラクルSUSIワンダホーMAGUROな話ではなく、完全にドキュメンタリータッチでしたスミマセン。(……実は見るまでちょっと不安だったのだ)
SUSIにスポットを当てているのではなく、『職人』としての二郎さんの哲学、そして彼の周りの同じ『職人』を見つめた映画、そして親子関係である前に師弟関係である三人の姿勢を描いています。
ガイコクジン・フィルターのかかったSUSI-movieではなかったことに安心しながらも、いつも行っている店なのでお隣さんのご家庭事情をデスヨネーとか聞きつつ井戸端会議に参加しているようでなんとも不思議なキモチに…(笑)
というわけで、鮨はほとんど出てきませんしワンダホーOTOROストーリーでもありません安心してください(笑)

明らかにこの映画の影響で、六本木さんも数寄屋橋さんも外国のお客さんで混んでいます。
外国人の旅行者が何ヶ月も前から計画を立てて気合いいれて店に来ておられるのが分かります。確かに今は混雑していて予約も取りにくくなっちゃったし、何故だか日本人アウェーでビミョーな感じではあるのですが…『正しい鮨』を知ってくれてありがとう、と思います。
ヘンテコな創作寿司や、サラダ的セレブSUSI、なぜか韓国人が丸めているSUSI……それらが間違っているんだってことは最近なんとなく分かって来てもらえていると思うのだけれど、正統派の鮨ってどんなもんかは知らないと思う。映画をきっかけに知ってほしいなぁと思うのです。
贅沢を言えば…どうしてこんな職人さん達が産まれたのかも知ってほしい、日本って海に囲まれて海のものをずっと食べて生きているから、海産物と海の事は世界中どこの国よりも遥かにハンパなく詳しく知っているのだよ。あの鮨見て感じてほしい。


ミラクルSUSIワンダホーMAGUROなストーリーでなくてホントによかった……ありがとう監督さん。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1019

Trending Articles